流山市 オープンデータ × 市議会の議論
流山市のオープンデータと市議会の議論から、解ける社会課題を10枚のカードに
市が公開している259データセット(523ファイル・544.9 MB)と、 2018〜2026年の市議会会議録、まちづくり達成度アンケートの自由記述13,561件を突き合わせて、 「データがあれば解ける、あるいは解きはじめられる」課題を10枚に整理しました。 すべてのカードは同じテンプレートに沿っています。
10 件
免許を返した日から、通院が遠くなる
市内を150mメッシュで区切ると、45.6%のマスが最寄りのバス停まで500m以上ある。75歳以上は15年で2.1倍になった。
「配達してくれる店」は表にあるのに、地図がない
買い物支援協力店は55件。宅配・配達・送迎の有無まで表になっているのに、公開形式がExcelの一覧表のため、自分の家から近い店を探せない。
「横断歩道を渡れない子をよく見る」を、地点の情報にする
まちづくり達成度アンケートの自由記述13,561件のうち、道路に触れたものが747件、歩道が322件、通学が114件。声はあるが、どの交差点のことかが残っていない。
浸水したとき、その避難所まで歩いて行けるのか
指定避難所・避難場所は87件、緯度経度つきで公開されている。一方で洪水ハザードマップは200年に1度から1,000年程度に1度の想定へ見直され、浸水域は広がった。両者を重ねた「実際に到達できる避難所」の情報がない。
名簿はある。個別避難計画がない
議会で「作成が進んでいない」と繰り返し指摘されてきた。誰から作るかの優先順位を、公開データだけで組み立てられないか。
待機児童ゼロのあとに残った、「入りたい園に入れない」
令和3年4月1日時点で国基準の待機児童はゼロになった。認可保育施設は123行分公開されている。それでも、通勤経路の途中にあって空きのある園を探す手段がない。
「バドミントンができる部屋」を探せない
216施設・270部屋分の利用可能種目まで、すでに公開されている。足りないのは「いつ空いているか」だけ。
民生費は10年で202億から433億へ。増えた分は何に使われたのか
一般会計歳出決算は平成27年度から令和6年度まで款別に公開され、決算カードは平成20年度分まで遡れる。それでも「款別」の粒度で止まり、事業まで下りられない。
夜10時に使えるAEDは、何台あるのか
AED設置場所193件には「使用可能な曜日」「使用不可日」「使用可能な時間帯」まで書かれている。救急出動は年10,894件、うち急病が7,445件。
収集曜日は142地域分ある。それでも「今日は何のごみか」が分からない
ごみの収集曜日は142行、5区分(燃やすごみ/容器包装プラスチック類/燃やさないごみ/ペットボトル/有害危険ごみ)で公開済み。一方でごみ出し支援は集積所約5,700か所規模で運用されている。
次に整理したい候補
同じテンプレートで書ける材料はあるが、今回の10枚には入れなかったもの。
- 街灯と夜の不安犯罪発生状況は平成15年から令和7年まで23年分ある。令和3年778件を底に令和7年919件へ再増加。アンケートには街灯への言及が60件。ただし街灯の位置データが無い。
- 生きものの記録と開発生物多様性モニタリング(植物・鳥類・チョウ類・カヤネズミ・ヘイケボタル・ニホンアカガエル)の6データセット。「開発前の流山の方が好き」という声と、緑地の減少を同じ画面で見せられる。
- 水道水の安全と料金水質検査計画・検査結果が令和5〜7年度分ある。アンケートには「水道代が高すぎる」。水道から下水道への出資は議会でも継続論点。
- 投票率と投票所投票所所在地・ポスター掲示場・各種選挙の投票/開票結果が多数。投票所までの距離と投票率の関係を地区別に見られる。
- 図書館を使い倒す雑誌・新聞・データベース・年鑑白書の一覧が令和8年度分まである。どの館に何があるかの横断検索が無い。
- 区画整理と人口の16年土地区画整理事業概要一覧と町丁字別人口16年分。新市街地がどう埋まっていったかを地区単位で追える。